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MIXED FORESTS:

日本 中央部 の高地 におけ るラン ドスケ ープ変 形に対 する対 応

エリック・カニングハム
ハワイ大学・人類学部
京都大学大学院人間・環境学研究科
山田研・研究留学生

日本の超大国としての奇跡的な発展は、その社会や文化、自然の風景を再編成
した。日本の巨大都市では、経済的、社会的、政治的な資本を出し合っている
一方、自然資源は日本列島全体の様々な所に位置している。歴史的にも重要な
資源である森林は、日本内部の多数の土地に広がっている。にも関わらず、戦
後の日本は、経済的利益のため、木材や他の資源を外国から輸入している。よ
って、現在の日本の森林の大部分が、手入れされないままとなっている。この
事態は、都市での経済の奇跡的な発展から、遠く離れた山々に点在する村に、
悪い兆しをもたらしている。この研究は、HISTORICAL ECOLOGY(歴史的生態
学 ) と 、 権 力 の 非 対 称 的 な 社 会 構 造 に 批 判 的 に 分 析 す る POLITICAL
ECOLOGY(政治的生態学)という学習法を統合し、レジリアンスを考察するこ
とを通して、日本の山村の社会的また環境的な変化に従事する。現代の高地で
起こっている変形を理解するために、その土地の民族誌学とより高いレベルの
量的な分析を結合する。そうする事によって、森林の変化を押し進める要素を
指示することができる。また、山村の歴史的な発展をその土地よりも広い政治
的、経済的な背景の中に位置させる。最終的に、この研究は日本と他の地域に
ある山村共同体の健全さを維持する方法を提案することが目標としている。

この研究では JOHN BENNETT が定義した適応( ADAPTATION)という概念


「個人が目的を満たし欲しい物を得るための、社会と自然環境の意図的で巧み
な取り扱い」を用いる。このように ADAPTATION は「個人、社会制度、環境と
の相互作用から現れる薄弱な状態」という意味がある。また、本研究は
ADAPTATION と関連するレジリアンス(RESILIENCE)という概念にも焦点を
当てていく。 。RESILIENCE というのは「あるシステムの機能的要素や過程を変
化させることによって、システムの構造自体の変化に至るまで吸収できる障害
の計量」ということである。RESILIENCE の程度を計量するのは変化の反応に用
い る ECOLOGICAL MEMORY (生 態的 な記 憶) 、例 えば 生物 の多 様性 、と
INSTITUTIONAL MEMORY (機構的な記憶)、人間の環境について知識が存在
するかということである。

データ収集は4段階を踏んで行われ、4つの論点に注目する。
1)当地の人々のニーズと要望は何か?

2)このニーズ、要望を邪魔する障害は何か? 

3)この障害にどのように挑戦するのか?

4)当地の森林はこの社会的な過程の中でどのような役割があり、またはどの
よ    
  うに社会的過程を反映していくのか?

下記の方法は、現在と過去の社会・自然環境に対する分類の量的また質的なデ
ータの収集の必要性に基づき選んだ。方法は、半構造的なインタビュー(SEMI
-STRUCTURED INTERVIEWING)、写真の分類(PHOTO-SORTING)、人々
の 協 力 に よ る 共 同 地 図 作 成 ( COLLABORATIVE MAPPING ) 、 集 団 討 論
(FOCUS GROUPS)、アンケートと参与観察、それからGISを使用するデジ
タル・マッピングを含んでいる。フィールドワークは主に1つの山村の中で、
2つの団体を含む。約30人の住民で構成される村を代表する大人のグルップ 、
そしてそれぞれ同級の小・中学生のグルップです。

データの分析は終始行う予定ですが、そのほとんどは2009年の春に行う。
半構造的なインタービュー、集団討論から編集したデータに基づいて、研究の
後半の段階で使う ADAPTATION に対する概念の構成を作る。その上で、写真の
分類から編集したデータを、後半のデータ収集時に用いる土地類に関する語彙
を選抜するために分析する。主な分析は活動、態度、信頼に関しての参与観察 、
アンケート、人々の協力による共同地図の作成によって集めたデータを編集し 、
当地の人々が定義した ADAPTATION という概念を、テーマによって分配する。
これを地方の社会・自然環境に関するより高いレベルの政治的、経済的、社会
的な傾向のデータに向かって分析し、歴史的な環境の変形と対比させる。この
分析によって、共同体に効果的な適応を妨げる要素を解釈する相互参照したデ
ータが得られる。次に、社会・自然環境との生来の不和を調べるためにこの適
応的な活動に関するデータを当地の社会機構や森林の生態系に対するデータに
基づいて RESILIENCE の模範、または日本の政治経済に関するデータ、と対比
する。最後に、可能であれば、環境の変形のエピソードを同定するために GIS
のデータへの問い合わせを行い、その変形を歴史を通してたどり、共同体の適
応能力と RESILIENCE にどのような影響を与えるのか見るつもりである。この
分析によって、より大きい RESILIENCE の枠組みの限界の中で、要求や欲望を
満たしながら個人の意思決定に貢献する多様な社会・自然の過程の相互作用を
理解するに有用なデータを得ることができる。
近代国家の周辺に位置する高地の共同体を研究することは、今日まで続き、適
応された戦略の価値を同定の助けとなる。一方で、その戦略が損なわれ、また
再建され、新しいものを産出する力を、近代社会の特徴ともいえる世界レベル
での資源利用のパターンからの現像を認識し踏まえた上で、理解するように注
意するべきだ。すなわち、過去の方法は現在また将来の解決の代わりにはなり
得ないだろう。しかし、異文化の人間・環境の相互作用の研究によって自然界 、
または同胞との関係を再考する方法が見出されるはずである。大切なことは世
界の ECO-CRISIS(生態危機)の解決が内省と消費水準を調整する意志を通して
しか、できないのである。人間の自然を利用は人間の人間の扱いと密接に結び
付いているので、自然環境破壊につながる自然利用に関して解決を、社会シス
テム自体の中で見つけなくてはいけないということを認識し、より広い問題に
ついてダイアログを開くために本研究では日本での局部的な人間・環境の関係
を調査していく。

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