You are on page 1of 7

(報告5)食による放射線対策法

2 0 1 1 . 3 . 2 2


「食 べ 物 による内 部 被 爆 」
放射線の問題には、<外 部 被 爆 > と< 内 部 被 爆 > の 二 つ があります。
現在、テレビ等で盛んに報道されているのは、外部で受ける放射線の量についての話ですが、より長期にわたり
深刻なのは、今後、放射能の汚染地帯で広く起き始める食 べ 物 か ら体 の 中 に 摂 り込 ま れ た ことに よ っ て 起 こ
る< 内 部 被 爆 の問 題 > です。
体の外部で受ける放射線は、洗い流せばある程度は落とせたり、一定の放射線量を受けることでまずは終る
ものですが、体 内 に 摂 り こ ん だ 放 射 線 は 、 体 内 に 留 ま る 期 間 中 、 細 胞 に 対 す る 攻 撃 、 破 壊 を 止 め る こ と
が ない じつに厄介なシロモノなのです。健全な細胞の配列を狂わせ、細胞と細胞をつなぐものを切り裂きま
す。
細胞は自然に切断されることもあり、それを修復する機能もあるものですが、放 射 線 で 切 れ ら れ た
場合には、自然にできた切断とは違い、周りも傷つけながら複雑に切断されて細胞を壊し、そ
の結果、急性障害が出て、それが全身に及び、やがてガンへと進行する・・・。
放射線による身体的影響の詳細については、この報告の(4)に要約したものをお読み下さい。さらに、詳細を
知りたい方は、インターネットサイトの「 原 子 力 資 料 情 報 室 」 の 動 画 で 、 元 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所 主 任 研
究 官 、 現 、 高 木 学 校 、 崎 山 比 早 子 医 学 博 士 の 話 を ぜ ひ 直 接 ご 覧 下 さ い 。 大変分かり易く丁寧に説明して
くれています。

「なぜ ヨー ド剤 を飲 まなけれ ば ならない の か ? 」


放射線は、体内に入ると甲状腺に溜まります。甲状腺とは、ホルモンを作り出す臓器です。甲 状 腺 ホ ル モ ン
は、食物として取り入れた栄養素をエネルギーに変える。体全体の新陳代謝を促すなどの大変
重要な働きをしています。また、胎児や子どもの成長ホルモンとして、体や脳の発育・発達を
促 進 さ せ る 大 変 重 要 な 組 織 でもあるのです。
そうした重要な甲 状 腺 に 放 射 性 ヨ ー 素 が 溜 ま る と 、 そ の 組 織 が 破 壊 さ れ 、 ホ ル モ ン が う ま く 作
り だ せ ず 、 体 全 体 に と っ て 重 要 な 問 題 を 起 す のです。
チェルノブイリに行った時に、どう見ても3歳くらいにしか見えない7、8歳の子どもたちに何人か
出会いました。発 育 途 上 の 子 ど も た ち に と っ て 、放 射 線 を 浴 び る こ と が い か に 深 刻 な 問 題 で あ る
か 、この事実からも分かります。
いずれにしても、甲 状 腺 の 機 能 障 害 に よ っ て 、 す べ て の 臓 器 に と っ て 重 要 な ホ ル モ ン の 分 泌 が
うまくいかなくなると、全身に栄養を運ぶ力も、毒素を外部に排出する力も、臓器を健全に動
か す 力 も 、 す べ て の も の が 狂 い 始 め ま す 。 血液の元である食べ物をうまく栄養にすることが出来な
い身体は、やがて、血 液 の 劣 化 、 減 少 を 招 き 、 つ い に は 、 白 血 病 の よ う な ガ ン へ と 進 行 す る の で
す。
そうした問題の放射線が、甲状腺に溜まることを防ぐためにヨード剤が必要なのです。
前もって摂りこんだヨード剤が、放射線から発生される放射性ヨ―素を甲状腺からはねつけ、取り込
まなずに済むと言う効果があるのです。
しかし、化 学 物 質 で あ る ヨ ー ド 剤 は 、本 来 自 然 な 身 体 に と っ て ま っ た く 問 題 が な い も の で は あ
り ま せ ん 。 処方箋がなければ手に入らないものであること。政府が、今朝、副作用のリスクを上回る
効果がないことを理由に飲むことを自制させている事実からも分かります。W HO(世 界 保 健 機 関 )に も
注 意 を 促 す コ メ ン ト が 出 て い ま す 。妊 婦 や 子 ど も の 服 用 に は 充 分 に 注 意 を 要 す る と言う指摘はあ
たっているでしょう。

「歴史の体験から学ぶべきこと」
1986年、旧ソ連邦で起きたチ ェ ル ノ ブ イ リ の 原 発 事 故 の 際 、ヨ ー ロ ッ パ の 有 志 が 被 災 地 に 3
0 ト ン の 味 噌 を 送 っ た こ と が 当 時 、 大 き な 話 題 に な っ た ことがありました。
これは、長崎に原爆が投下された際、爆心地2キロ内にあった病院の放射線科医師、秋 月 辰 一 郎 博 士
が 書 い た「 長 崎 原 爆 体 験 記 」(日 本 図 書 刊 行 センター 刊 「日 本 の 原 爆 記 録 」)の 英 訳 本 を 読 ん だ 人 た
ち の 支 援 に よ る も の でした。
本の中で秋 月 医 師 は 、被 爆 直 後 、患 者 に 「水 を飲 んではいかんぞ! 爆 弾 をうけた人 には塩 がいい。
玄米飯にうんと塩をつけて握るんだ。塩からい味噌汁をつくって毎日食べさせろ。そして、甘いものを
避けろ。砂糖は絶対にいかんぞ!」と叫んだと言います。秋月医師は、食物による放射能への効果を
実 践 していて、海 草 を入 れ た味 噌 汁 もまた患 者 に日 頃 食 べ させ てもいました。
こうした 食 の 指 示 に 従 っ た 患 者 に 原 爆 症 が ま っ た く出 な か っ た と言 う驚 くべ き事 実 があり、これを知った
人々がチェルノブイリの被災者たちに大量の味噌を送ったということでした。

「味 噌 に 放 射 能 を体 外 に排 出 す る効 果 がある! 」
このニュースの資料を手にし、1993年ベラルーシで開催された「チェルノブイリ救援国際会議」に出席した際、
この話題を題材にして「食 に よる放 射 能 汚 染 へ の 効 果 」と題 す る講 演をしました。
帰国後、この医学的裏づけを得るため、当時、日本の味噌協会からの依頼で放射線に対する味噌の効果につ
いて研究をしていた、広 島 原 爆 放 射 能 研 究 所 の 伊 藤 明 宏 氏 を 訪 問 、放 射 線 に 対 す る味 噌 の 効 果 に つ い
て直 接 伺 うことが 出 来 ました 。
伊藤氏の話によると、ラットの実験によると、体 内 に 取 り 込 ま れ た 放 射 線 物 質 が 、 味 噌 を 食 べ る こ と に よ っ
て 、 約 5 0 パ ー セ ン ト 体 外 に 排 出 で き る 効 果 があり、被爆後あっても、同じような効果があったと言うことでし
た。
その理由が、大豆の成分にあるのか?あるいは塩の力なのか?発酵の作用なのか?それとも、それらすべて
を合わせたものの結果なのか?については今後の研究課題であると言いましたが、味 噌 が 放 射 線 を 体 外 に
排 出 す る力 が あることだ けは 確 か で あると言うことでした。

資料:「マウスを使って実験して味噌の中にある成分が放射能物質を体外に排出する作用があることを実証し
ました。その実験とは、マウスを4つのグループに分けます。①みそ餌(10%の乾燥赤みそ) ②醤油餌(10%
の醤油) ③食塩(同濃度1%くらい) ④普通の餌 を与えます。その上で 放射能の影響は小腸粘膜幹細胞
の障害(生存率)で調べます。実験では6∼14グレイ(放射線の単位)のX線を全身に照射 3日後 の小腸粘
膜幹細胞生存率を調べます。実際にマウスの腸粘膜を見ると、みそ餌 醤油餌 を予め与えておいたマウスで
は 放射線照射後も傷んだはずの粘膜細胞の再生が認められるのです。 (MISO NEWS LETTER参照)

「食べ物による放射線対策」
放射線が甲状腺に集まることを防ぐためにヨード剤を摂取するのが医学的対処法ですが、食 で は 、ヨー 素 を
大 量 に 含 む 海 藻 類 を摂 ることが 一 番 で す 。中でも、昆布には、良質の安定ヨー素が沢山含まれています。従
って、放射線被爆の危険を感じたら、
● す ぐに 昆 布 を食 べ ること! です。
崎山比早子博士もこの効果については言及しています。10センチ角の昆布一枚に含まれるヨー素には、約1
8ミリグラムのヨー素が含まれているので、それを二 枚 適 量 の 水 に 浸 し て ダ シ と 昆 布 の 両 方 を 同 時 に 摂 取 す
ることで 約 36ミリグラムの 摂 取 が 可 能 。これ は 、ヨー 素 剤ほ ぼ 一 錠 に相 当 す ると言います。
勿論、上記のように水に浸した昆布でも良いのですが、めんどうなら適当に切った昆 布 を そ の ま ま 舐 め た り 、
食 べ ることでも良 いでしょう。また、フライパンで軽 く焦 がして食 べ る の も良 い で しょう。
また、毎食、のりやひじきなどをおかずにして食べればなおさらに良いでしょう。ダシに使用した昆布を適当な大
きさに切って、小鍋に入れ弱火でじっくりと柔らかくなるまで煮て、醤油で味付けをして、砂糖を入れない昆 布 の
佃 煮 を作 り、毎 食 お かず として食 べ てください。

● そして味 噌 汁 を飲 む こと!
毎 食 、 ワ カ メ そ の 他 の 海 草 を 入 れ た 味 噌 汁 を 必 ず 飲 む の が 良 い で し ょ う 。 大根、ごぼう、人参等の根菜
類、季節の青菜も具として使って構いません。当然、添加物の入っていない、しっかりと自 然 発 酵 さ せ た 有 機
の 味 噌 が 一 番 ですが、もし、手に入らなければ、一 般 の 店 で 売 っ て い る 味 噌 で も 構 い ま せ ん 。 味噌を使っ
たいろいろなおかずもあります。ぜひ、工夫して食べて下さい。
純 正 の醤 油 にも一 定 の効 果 が あります !
味噌の元である醤油にも、当然、一定の効果があります。様々な醤油を使ったおかずを工夫してください。海
草を入れた醤油のオスマシなども良いでしょう。出来れば自 然 発 酵 さ せ た 純 正 の 醤 油 を 食 べ て 下 さ い 。 有
機 (オー ガニック)の醤 油 ならさらに 最 高 です ね 。

● ゴマ塩 を食 べ ること!
ゴマ塩は、血液を浄化し、血管を強くします。また、免疫力を高め、体内に溜まった毒素を排出する
力 が あ り ま す 。 ゴマは、白ゴマでも黒ゴマでも構いません。フライパンで軽く炒り、自然塩も軽く炒って水気を飛
ばし、ゴマと塩をすり鉢に入れて摩り下ろし混ぜたものをご飯にふりかけて食べます。
ゴマと塩の比率は、10対1∼8対2くらいとし、子どもにはやや塩気の薄いものにします。
毎食ご飯にかけて食べて下さい。立ちくらみやめまい、貧血等の症状が出た時には、番茶や白湯など
に 小 さじ1か ら大 さじ1ほ どの 量 を入 れ て飲 む と症 状 の改 善 に役 立 ちます 。

● 梅 干 しも必 ず 食 べ ましょう!
日本の伝統食である梅 干 し は 、古来より、とても身体に良いものと言われて来ました。血 液 を 浄 化 し 、強 くし 、
細 胞 を引 き締 め、毒 素 を排 出 し、免 疫 力 や 治 癒 力 も高 めます 。
免疫力の強さはおなかの状態によって決まるといわれていますが、その胃や腸を強くし、感染症などの原因
である様々な雑菌をも退治する力を持っています。薬などによってインスタントに作ったものではなく、伝 統 製 法
に 基 づ い た自 然 の 梅 干 しを食 べ て下 さい 。

● 漬 物 も食 べ て下 さい!
漬 物 は、優 れ た発 酵 食 品 です 。腸 内 の善 玉 菌 を増 や し、体 全 体 の抵 抗 力 を強 めてくれ ます 。
塩漬け、ヌカ漬け、醤油漬け、ベッタラ漬け、様々な漬物があります。血圧等に問題がある人、子どもの場合には、
辛い漬物は避け、適度な塩加減のものを食べるようにして下さい。

● 主 食 は穀 物 が一 番 です !
主食は、精 白 し て い な い 玄 米 が 一 番 良いでしょう。表皮も胚芽もある未精白の穀物は、白米に比べて栄養
のバランスも良く、すべての面で体を強くしてくれます。放 射 線 に よ る 被 曝 は 、 血 液 、 細 胞 、 免 疫 力 、 自 然 治
癒力、すべての面で抵抗力を弱くします。それらを補うためには力のある穀物である未精白の全粒穀
物 ( 玄 米 、 麦 、 キ ビ 、 ア ワ 、 ヒ エ 等 の 雑 穀 ) を 食 べ る こ と が 最 適 で す 。 玄米が手に入らず白米の場合には、
雑穀を一緒に入れて焚くといいでしょう。

● 蓮 根 を食 べ たり、蓮 根 のお 茶 を飲 み ましょう!
呼 吸 によって鼻 から肺 に放 射 線 が摂 り込 まれ ます 。肺 をしっかりと守 ってあげ るのも大 切 です。
肺を強くするのは、蓮 根 で す 。煮 物 で 食 べ た り、す っ て 食 べ た り、お 湯 に 入 れ て そ れ に 、一 つ ま み の 塩 を
入 れ て 飲 む も 良 い でしょう。また、手元に蓮 根 を 粉 に し た お 茶 (コーレン)があれば、それを飲むのもいいでし
ょう。

● 豆 類 もこころが けて食 べ ましょう!


今後、汚染度が高くなる肉や魚類が容易に手に入らなくなることも考えられます。その時には、良 質 の 植 物
性 タ ン パ ク 質 で あ る 豆 類 を 食 べ ま し ょ う 。 豆は、長期の保存が可能で、タ ン パ ク 質 を 豊 富 に 含 ん で い ま す 。
納 豆 、麩 や 湯 葉 、豆 腐 、油 揚 げ なども適 宜 摂 りましょう。
一般的には、豆を煮る場合には、砂糖を沢山入れて焚きますが、砂 糖 は 、血 液 の 質 を 弱 くし 、免 疫 力 を 弱 め
ま す 。 体 全 体 の 抵 抗 力 も 弱 ま り ま す の で 、 放 射 線 を 排 除 す る 際 に は 適 し ま せ ん 。 これはすべての料理に
ついて言えることですが、す べ ての料 理 に、白 砂 糖 を使 わないことを心 がけて下 さい。

● お す す めの 飲 み 物 は ?
体を冷やしたり、細胞の力を緩めてしまう性質を持つ清 涼 飲 料 水 や ジ ュー ス類 は 出 来 る限 り避 け 、お 茶 を
飲 む こ と を お す す め し ま す 。 体を冷やさずに済むお 勧 め の お 茶 は 、 番 茶 、 ク キ 茶 、 ほ う じ 茶 、 ウ ー ロ ン 茶 、
各 種 野 草 茶 等 です。暑い時には麦 茶 も良いでしょう。これらのお茶を普段よりじ っ く り と 時 間 を か け て 濃 く 煮
出 したものを飲 む ことです。
特別な飲み物としては「 梅 生 番 茶 」 というものがあります。作り方は:カップに梅干し一個、醤油小さじ一杯を
入れ、これにショウガおろしを少々入れよく混ぜ合わせて、これに熱い番茶を注ぎ飲みます。だ る さ や め ま い 、
貧 血 な ど に 大 変 効 果 の あ る 飲 み 物 です。これに、小 さ じ 一 杯 の ゴ マ 塩 を 入 れ る と さ ら に 強 い 効 果 が 見 込
め ます 。
赤ん坊には、薄い葛湯を飲ませるのがいいでしょう。子どもには、出来るだけ薄めた梅生番茶、また
は 、番 茶 だ けで もい い で す よ。

● 体 を元 気 にす る補 助 食 、補 助 飲 料
上記のような通常の食事に、さらに身体を強くする補助食として「鉄 火 味 噌 」があります。
これは、牛蒡、人参、蓮根を微塵に切り、少量のゴマ油をフライパンに入れて炒め、そこに八丁味噌を入れて1
時間以上じっくりと、ポロポロになるまで弱火で炒ります。ご飯にかけて食べます。
どこでも、誰にでも簡単に作れ放 射 線 に 強 い と 思 わ れ る 飲 み 物 は 、 玄 米 の 黒 焼 き 茶 です。水洗いした玄
米をフライパンで時間をかけてじっくりと黒焼きにします。弱火で1時間∼2時間、あるいはそれ以上炭素化する
まで良く炒ります。それを鍋かポットに入れてじっくりと煮出して飲みます。こうした穀 物 を 焙 煎 し た 炭 素 系 の 飲
み 物 は、放 射 線 を吸 収 し、体 外 に排 出 す る解 毒 力 があります。

● 気 をつ けたい 食 べ 物 と飲 み 物
放射線を内外共に被爆する可能性のある状況の中で、特 に 気 をつ けるべ き食 べ 物 や 飲 み 物 は 、次 の よう
なもの で す 。
最も、気をつけなければならないのは、白 砂 糖 を 大 量 に 使 っ た お 菓 子 類 です。白砂糖は、血液を溶血させ
ます。日頃からこうしたものを過剰に食べていると血液のガンである白血病のような病気になりかねません。砂糖
は、もちろん放射線とは異なりますが、血 液 を 溶 か し 貧 血 状 態 を 作 り出 し 細 胞 の 力 や 臓 器 の 機 能 を 大 幅 に
弱 め ま す 。 こ の 状 況 の 中 で 白 砂 糖 を 含 む も の を 過 剰 に 食 べ る こ と は 、 と て も 危 険 です。放射線の被曝に
対して抵抗力の無い体調を作り出すことになってしまいます。若い人たちの好きなチ ョコレー ト、アイスクリー ム、
スイー ツ類 の 嗜 好 品 等 もまた気 をつ けましょう。この状況の中では特にこころがけて減らすことです。また、男
性が好んで飲むアルコールもまた、過剰に飲むことには気をつけなければなりません。当然、農 薬 、 化 学 肥 料 、
食品添加物、薬物を含む食べ物や飲み物は、体にとって、大きなリスクとなります。出来る限り自然な
食 べ 物 や 飲 み 物 を摂 るように心 がけましょう。

● 手 当 て法
放射線の被曝に対して抵抗力をつけるためには、体 全 体 の 免 疫 力 、治 癒 力 を ど う高 め る か に か か っ て い
ます 。
そのために重要な点は、まず栄養となる食べ物をしっかりとエネルギーとして体内に摂り込める胃 腸 の 状 態 を
整 えてお くことが 重 要 です。
つまり、食べ物からいかにいい血液を造り出せるかどうかは、胃腸の状態次第と言えるのです。特に、体 全 体
の 力 が 弱 まる被 曝 の 際 に は 、い か に 胃 腸 が しっか りとしてい るか どうか が 重 要です。
胃腸を強くする手当て法は次のようなものがあります。
(1) シ ョ ウ ガ シ ッ プ で お な か を 温 め る : 大き目の鍋にお湯を沸かし、その熱いお湯の中に少々多目のシ
ョウガをおろし、それを絞った汁を入れて、そこにバスタオルを浸して、おなかがしっかりと赤くなるまで暖め
るというものです。
( 2 ) 足 湯 を す る : ョウガシップで使った後のお湯をバケツに入れ、足湯をします。体全体を暖め、代謝を促しま
す。

更 なる方 法
被 曝 から身 を守 るために は 、食 べ 物 を徹 底 的 に咀 嚼 す ることです。
食べ物が効率よく吸収され栄養として充分に利用されるためには咀 嚼 が 必 要 不 可 欠 です。唾液を充分に混ぜ
て噛むことによって、被曝による甲 状 腺 障 害 に よ っ て 低 下 す る 体 全 体 の 新 陳 代 謝 を 高 め る 効 果 が あ り ま
す。
また、細 菌 に よ る 感 染 を 予 防 し 、 胃 腸 の 状 態 を 整 え 、 毒 素 を 排 出 し た り 、 骨 密 度 を 高 め 、 免 疫 力 や 治
癒 力 も高 まります 。
一 口 最 低 50回 の咀嚼を心がけ、さらなる効果を高めたい人は一 口 100回 噛 む と良 い でしょう。
多少質の悪いリスクのある食べ物であっても、良く噛むことによってそれらを打ち消すことが可能です。病気の症
状が噛むことによって大きく改善された例が沢山あります。放射線による体内被曝と言う危機的状況の中で、最
も簡 単 に 出 来 るい の ちの 守 り方 の一 つ です。

赤 ん坊 や 子 どもたちを守 るためには
食べ物をもうしっかりと食べることの出来る子どもの場合には、上記のような内容でやることです。
ただし、乳 飲 み 子 や 離 乳 中 の 赤 ん 坊 の 場 合 に は 、 ま ず 、 母 親 が 上 記 の 食 べ 物 を し っ か り と 厳 守 す る こ と
です。
最初にしなければならないのは、放射線摂取の可能性がある場合には、即 刻 、お 母 さ ん が 、昆 布 を 食 べ て
下 さ い 。そして、以上のことをしっかりとやれば、母乳を通して、赤ん坊の甲状腺に抵抗のある状態を作り出すこ
とが出来ます。
赤 ち ゃ ん の コ ン デ ィ シ ョ ン は 、 す べ て お 母 さ ん が 食 べ る 食 べ 物 に よ っ て 左 右 さ れ ま す 。 お母さんの食
べる食べ物を上手にコントロールすることで、赤ちゃんをいい状態に保つことが可能です。
ただし、その場合には、塩気の問題に少し注意する必要があります。お母さんがあまりにも塩辛いものを取り過
ぎると赤ん坊ものどが渇いてしまいます。お母さんがのどが渇くような場合には、赤ん坊ものどが渇いていますの
で、赤 ちゃんの様 子 を良 く観 察 し、上 手 にバランスをとって下 さい。
離乳中の子どもには、玄米のおかゆの上澄みを飲ませるのがいいでしょう。塩 気 をや や 薄 くした 海 草 入 りの お
吸 い 物 や 味 噌 汁 を ぜ ひ 飲 ま せ て あ げ て 下 さ い 。食事を普通に摂れる子どもの場合には、大人に準じた食べ
方で問題ありません。

その 他
今は、緊急事態です。通 常 の 食 べ 物 を 漫 然 と 食 べ て い て は 放 射 線 か ら 身 を 守 る 状 態 を 作 り 出 す こ と は
無 理 で す 。 ぜひ、体力、免疫力を落とさないように、いつも以上にしっかりとした食事を摂るように心がけて下さ
い。
食事が変わることによって、様々な普段とは異なるコンディション(反応)が出てくることも考えられます。自然で
良質の食事が守られているのであれば、やがて収まるはずです。心配はいりません。
食べ物は、量の問題ではありません。量 は 少 な く て も 、 し っ か り と 噛 ん で 食 べ れ ば 、 吸 収 率 も 高 ま り 内 臓
に も負 担 をか けず に 済 み ます 。結 果 的 に 免 疫 力 が 維 持 され ます 。
むしろ、ご馳走を食べ過ぎて内臓を疲れさすことの方が問題でしょう。ぜひ、丁寧な食べ方を心がけてくださ
い。
今回の情報は、緊急にまとめたものです。今後も、様々な角度から食で身を守るための対策に
ついて皆さんにお知らせします。ネット上 で 見 られ る人 は 、以 下 の サ イトをご覧 下 さい 。

< マクロビアン> 橋 本 宙 八
http://macrobiandays.blog100.fc2.com/

● この文章についての文責は、すべて橋本宙八にあります。どなたに伝えてもらっても
結構です。関心のある方には、ぜひ、コピーをして渡してあげて下さい。

You might also like