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政府 ベトナム社会主義共和国

––––– 独立 – 自由 – 幸福
第: 87/2010/ND-CP 号 ––––––––––––––––––––––––––
ハノイ市にて、2010 年 08 月 13 日、

輸出入関税法の施行細則を規定する政令

政府は、
2001 年 12 月 25 日付政府組織法に基づき、
2005 年 6 月 14 日付輸出入関税法に基づき、
2001 年 6 月 29 日付税関法及び 2005 年 6 月 14 日付税関法の一部条項の補則、
改正法に基づき、
財務大臣の提案を検討して、
次のように定める:
第I章
一般規定
第 1 条:課税対象
次の場合における商品は、本政令第 2 条を除き、輸出税・輸入税の課税対
象とされる。
1. 国境ゲート、国境地帯を通じて輸出・輸入される商品。陸路・河口
国境ゲート、海港、空港、国際輸送鉄道、国際郵便及び関係当局の
決定により設立され、税関手続きをする場所その他の場所等を通じ
て輸出・輸入される商品を含む。
2. 非関税地区から国内に輸入され、及び国内から非関税地区に輸入さ
れる商品。
非関税地区とは、輸出加工区、輸出加工の企業、納税保証倉庫、保
税区、保税倉庫、特別な経済貿易区、貿易工業区及び政府首相の決
定により設立され、輸出入関係を外部との商品売買・交換関係とす
るその他の経済区等をいう。
3. その他の売買・交換される商品は輸出品・輸入品と見なされる。
第 2 条:非課税対象
以下の商品は輸出税・輸入税の非課税対象とされる。
1. 法令によりベトナムの国境ゲート又は国境地帯を通じてトランジッ
ト輸送される商品。
2. 経済・社会の発展を促進し、又は関係当局の商品を得て双方間の正
式な文書にて行うその他の人道目的のために、各政府、国連に属す
る各団体、各政府間機関、各国際組織、各非政府組織、外国の経済
組織または個人がベトナムに対して、若しくはその逆の場合の人道
支援商品、不返還援助商品;人道援助、戦争、天災、疫病を克服す
るための緊急援助。
3. 非関税区から海外に輸出される商品;海外から輸入され、非関税区
のみで用いられる商品;この非関税区からその非関税区まで運送さ
れる商品。
4. 輸出の際に天然資源税を納付すべき天然ガス・石油である商品。
第 3 条:納税対象;被委任者・保証人及び代理として納付できる対象
1. 輸出入関税法第 4 条による納税対象は次の通りとする。
a) 輸出・輸入品の所有者。
b) 商品の輸出・輸入業務受託組織;
c) 入国・出国の際に輸出・輸入品を持ち、又はベトナムの国境ゲ
ート、国境地帯を通じて商品を発送し受取る個人;
2. 被委任者・保証人及び代理人として納付できる対象
a) 納税対象から輸出税、輸入税の納付を受託する場合については、
税関手続き代行業者である。
b) 納税対象の代理人として納税する場合については、郵便サービ
ス・国際スピード郵便サービスを提供する業者である。
c) 税務管理法の規定により、納税対象の保証人・代理人として納
税する場合については、金融機関法により活動している金融機
関又はその他の機関である。
第 4 条:国際条約の適用
ベトナムがメンバーである国際条約に本政令の規定と異なる規定がある場
合においては、その国際条約の規定を適用するものとする。
第 5 条:国境住民が売買・交換する商品に対する税金
決めたクォータの枠内に売買・交換する住民の商品は免税され、そのクォ
ータ枠を超える場合に、本政令の規定により納税しなければならない。財
務省は主たる責任を負い、国境を有する省・直轄市の人民委員会及びその
他の各機関と協力し、地区ごとにおける国境住民の売買・交換する商品に
対する免税クォータの公表のために政府に提案するものとする。

第 II 章
税金算出の根拠及び税率表
第 6 条:税金算出の根拠
1. パーセントで表示される税率を適用する商品について、税金算出の
根拠は次の通りとする。
a)  税関申告書に記入される実際輸出・輸入される商品ごとの数
量;
b) 商品ごとの価格;
c) 商品ごとの税率;
2. 特定の税率を適用する商品について、税金算出の根拠は次の通りと
する。
a) 税関申告書に記入される実際輸出・輸入される商品ごとの数
量;
b) 商品アイテムごとに適用する特定の税率。
3. 免税を受け、又は免税の承認を得た目的から離れた利用をされてい
る商品について、税金算出の根拠は、免税を受け、又は免税の承認
を得た商品の利用目的を変更する時における数量、課税価格及び税
率である。
第 7 条:課税価格及び税額計算用通貨換算レート
1. 輸出入品の課税価格は、税関価値に関する法律に基づいて算出され
る。
2. 売買契約により輸出され、税関申告書を登録する際に正式な価格が
ない、又は売買契約がない輸出品の場合において、課税価格は財務
省の規定によるものとする。
3. 課税価格を確定するための外貨に対するベトナムドンの為替レート
は、ベトナム国家銀行が税額計算の時において公表し、Nhan Dan 紙
及び毎日ベトナム国家銀行のウェブサイトに掲載される銀行間平均
取引為替レートである。Nhan Dan 紙が発行されない、又はウェブサ
イトにそれを掲載しない、又は Nhan Dan 紙が発行され、ウェブサイ
トにもニュースが掲載されるが、その為替レートが掲載されない、
又は当日にその為替レートが国境ゲートに更新されない場合、その
前日の為替レートを当日の税額計算用の換算レートとする。
ベトナム国家銀行が銀行間外国為替市場において平均取引為替レー
トを公表していない外貨については、税額計算の時にベトナム国家
銀行がこうお表する輸出税・輸入税の計算用の外貨に対するベトナ
ムドンのクロスレートに基づいて換算レートを確定する。クロスレ
ートが公表されない外貨については、エトナム国家銀行が税額計算
の時に公表するベトナムに対する米ドルの為替レートとその外貨に
対する米ドルの為替レートに基づいて換算レートを確定するものと
する。
第 8 条:納税用の貨幣
輸出税・輸入税はベトナムドンで納付される。外貨で納税する場合におい
て、納税者は自由に換算可能な外貨で納税するものとする。ベトナムドン
への換算は、ベトナム国家銀行が税額計算の時において公表する銀行間平
均取引為替レートにより行う。
第 9 条:税率
1. 輸出品に対する税率は輸出税率表における商品アイテムごとに詳し
く定める。
2. 輸入品に対する税率は商品アイテムごとに詳しく定め、優遇税率、
特別優遇税率、及び一般的な税率を含む。次の通りとする。
a) ベトナムとの関係に対して最恵国待遇を付与している国、国グ
ループ、領土で産出した輸入品に対して適用する優遇税率。優
遇税率は優遇輸入税率表に商品アイテムごとに詳しく定められ
る。
b) 自由貿易区、関税同盟の制度により、又は国境貿易を促進する
ため、又はその他の特別優遇の場合においてベトナムとの関係
に対して最恵国待遇を付与している国、国グループ、領土で産
出した輸入品に対して適用する優遇税率。
優遇税率を適用するの条件は次の通りとする。
- ベトナムと特恵関税を実施している国、国グループ、領土の間締結し
た協定において詳しく定められる商品アイテムであり、なおその協定
に記載する要件を満たさなければならない。
- ベトナムと特恵関税協定を締結した国、国グループ、領土で産出した
商品でなければならない。
c) ベトナムに対して最恵国待遇を付与しない、又はベトナムに対
して特恵関税を実施しない国、国グループ、領土で産出した商
品に対しては、一般的な税率を適用するものとする。
一般的な税率は、優遇税率表に規定されるその同じ商品アイテム
ごとに対応する優遇税率の 150%である。
第 10 条:商品の輸入における自衛、ダンピング防止、反補助金、反差
別待遇のための関税に関する措置
本政令第 9 条第 2 項に規定する課税の対象となるほか、ベトナムに過剰的
に輸入される商品、補助金を受ける輸入品、ダンピングされた輸入品、又
はベトナムの輸出品に対して差別待遇を行う国から輸入される商品は以下
の関税に関する措置が適用されるものとする。
1. ベトナムへの外国製品の輸入に対する自衛に関する法令によりベト
ナムへの過剰輸入品に対する輸入税率を引き上げる。
2. ベトナムへ外国製品の輸入に対するアンチ・ダンピング法令により
ベトナムへのダンピングされた輸入品に対するアンチダンピング税
を課すること。
3. ベトナムへ外国製品の輸入に対する反補助金法令によりベトナムへ
の補助金を受ける輸入品に対する反補助金税を課すること。
4. 輸入関税に対する差別待遇又は最恵国待遇及び国際貿易における各
国間の待遇に関する法律によりその他の差別待遇がある国、国グル
ープ、領土で産出した商品に対する反差別待遇税を課すること。
第 11 条:輸出税率、輸入税率、従量税及び商品の輸入における反差別
待遇のための関税関係措置
1. 財務省は以下の税率を規定する。
a) 財務省は、政府の各時期ごとの輸出入政策、各産業の発展方針、
各期間ごとの市場における価格の変動及び各組織・個人の意見
に基づいて、各省・各産業協会の意見を相互参照した後、以下
のような原則により輸出税率、輸入優遇税率に関する法令を公
表する。
- 課税品目に適合し、国会常務委員会が公表した税率枠範囲内に属す
ること。
- 国家予算の収入源の確保及び市場の安定に貢献する。
- 選択的に・条件的にかつベトナム社会主義共和国がメンバーである
国際条約に適合する期間で国内生産者を保護する。
b) 財務省は、ベトナムが保証した輸入品に対する関税特恵の協定
に基づき、各省・各産業協会の意見を相互参照した後、特別優
遇税率に関する法規を公表する。

2. 財務省は主たる責任を負い、各関係機関と協力し、首相に提出し、
必要に応じて首相が従量税及び反差別待遇税の適用を決定すること。
第 III 章
免税、免税・減税・税金還付に対する検討
第 12 条:免税
以下の場合における輸出入品は、輸出税・輸入税が免除される。
1. 見本市、展覧会に参加するために一時輸入・再輸出又は一時輸出・
再輸入される商品;一定の期間に作業の用に供し、一時輸入・再輸
出又は一時輸出・再輸入される設備機械・職業用の器具。
見本市、展覧会、製品展示会が終了し、又は法律によりその作業が完了
した後、一時輸出された商品はベトナムに再輸入され、一時輸入された
商品は再輸出されるものとする。
2. 所定のクォータ枠内にベトナムに持ち込まれ、又はベトナムから持
ち出されるベトナム・外国法人・個人の動産。次の通りとする。
a) ベトナムに滞在することを許可され、ベトナムに滞在・勤務する期
間が満了する時に海外に移転される又は外国法人・個人の動産;
b) 営業及び勤務のために海外へ移転され、期間が満了した後ベトナム
へ再輸入される外国法人・個人の動産;
c) ベトナムに帰国し定住することを許可されるベトナム家族・個人が
持ち込み、又は海外へ移民することを許可されるベトナム家族・個
人が海外へ持ち出す動産;ベトナムに定住することを許可された外
国人が持ち込み、又は海外に移民することを許可される外国人が持
ち出す動産。
3. ベトナムにおいて外交上の特権及び免除を有する組織・個人の輸出
入品。
4. 外国側のため加工の用に供する輸入品は、輸入関税が’免除され、
(加工契約が解除した後法律によりベトナムで破棄することができ、
外国側のため加工の用に供する輸入品も含む)又は、その製品を外
国側に再輸出される時にも輸出税が免除される。ベトナム側のため
加工の用に供し、海外に輸出される商品は、輸出税が免除され、又
は、それを再輸入する時にも契約により加工のため海外に輸出され
る商品分の金額に応じる輸入税額が免除される。
5. 出国・入国する者の免税荷物範囲内に属する輸出入品;政府首相の
規定により課税最低限額を持つスピード郵便サービスに属する郵便
小包及び郵便物。
6. 本政令に付随して公表する別紙 I に規定する輸入関税待遇を受ける分
野における投資プロジェクト、又は輸入関税優遇を受ける地域にお
ける投資プロジェクト、政府開発援助による投資プロジェクト等の
固定資産を形成するための輸入品。次の通りとする。
a) 機械設備;
b) 国内で製造できない、かつ生産ラインに用いられる特殊用途の
輸送手段;乗車定員 24 名以上のバス及び水運輸送手段を含め
て、労働者送り迎え用の輸送手段;
c) 本項の a)、b)各号に規定する設備機械・特殊用途の運搬具に付
随して、その装着用の部品、パーツ、分離可能な部品、予備部
品、取付部品、金型、付属品等;
d) 国内で製造できない、かつ生産ラインにおける設備機械の製造
用、又は本項の a)号に規定する設備機械・特殊用途の運搬具に
付随して、その装着用の部品、パーツ、分離可能な部品、予備
部品、取付部品、金型、付属品等の製造用の原料・資材;
e) 国内で製造できない建材。
7. 農業、林業、漁業などの分野における投資プロジェクトを実施する
ために輸入を許可された植物・動物の品種。
8. 本条第 6 項及び第 7 項に規定する輸入品に対する輸入関税の免除もプ
ロジェクトの拡張、テクノロジーの変更、テクノロジーの更新に適
用する。
9. 本政令に付随して公表する別紙 II に規定する品目による輸入され、
輸入税の待遇を受ける投資プロジェクト、政府開発援助によるホテ
ル・オフィスビル・リースアパート・住宅・貿易及び技術サービス
センター・スーパー・ゴルフコース・観光地・スポーツ施設・医療
施設・養成施設・文化施設・金融施設・銀行・保険機関・監査機
関・コンサルタント機関等の分野の投資プロジェクトの固定資産を
形成するための装置・施設である商品に対する初回目の輸入税を免
除する。
本項の規定により免税される輸入品を有する投資プロジェクトは、
その他本条の各項の規定により免税の適用を受けられない。
10. 石油関係活動の用に供する輸入品に対する輸入関税を免除するこ
と。次の通りとする。
a) 石油関係活動に必要な設備機械;石油関係活動の用に供する特
殊用途の運搬具;乗車定員 24 名以上のバス及び水運輸送手段
を含めて、労働者送り迎え用の輸送手段;上述の設備機械及び
特殊用途の運搬具、労働者送り迎え用の輸送手段に付随してそ
の装着用若しくはそれに付随して用いられる部品、パーツ、分
離可能な部品、予備部品、取付部品、金型、付属品等も含む;
b) 国内で製造できない石油関係活動に必要な資材;
c) 石油プラットフォーム及び浮体式工作物に用いられ、ベトナム
保健省が確認した医療装置及び救急薬品;
d) 石油関係活動の用に供するオフィス装置・備品。
e) 石油関係活動の用に供する一時輸入、再輸出される商品。
11.造船施設は、輸出用の海上航行船舶に対する輸出税及び固定資産を
形成するための機械・装置、テクノロジー生産ラインにおける輸送
手段、国内で製造できず造船業の用に供する原料・資材・半製品に
対する輸入税等が免除されること。
12.国内で製作できないソフトウェアー製品の開発業の用に直接に供す
る原料・資材に対する輸入税を免除すること。
13.国内で製造できず、なお国内のテクノロジーで製作できない機械・
設備、付属品、資材、輸送手段、科学的な資料・本・新聞・雑誌・
及び科学及びテクノロジーに関する電子ニュース等を含めて、科学
研究及びテクノロジー開発に直接に用いられる輸入品に対する輸入
税を免除すること。
14.国内で製造できない、且つ本政令に付随して公表される別紙 I に規定
され、特に奨励される分野、又は特に社会的にかつ経済的に困難な
状況にある地域における投資プロジェクトの生産のために輸入され
る原料、資材、部品(自動車、自動二輪車、エアーコン、電気ヒー
ター、冷蔵庫、洗濯機、扇風機、食器洗い機、ディスクプレーヤー、
オーディオシステム、電気アイロン、電気ケトル、ヘアードライヤ
ー及び政府首相の決定によるその他の商品アイテム等の製造・組立
プロジェクトを除く)は、生産開始日より 5 年間の期間内に輸入税
が免除される。
15. 非関税区で海外から輸入される原料・部品等を用いずに製造・加
工・再生され、又は組み立てられる商品は、国内市場に輸入される
時に輸入税が免除され、海外から輸入される原料・部品等を用いる
場合には、国内市場に輸入される時にその商品における輸入される
原料・部品分のみに対する税額を納付するものとする。

16. 外国請負業者がべトナムで政府開発援助による投資プロジェクト
を実施するために一時輸入再輸出の方法により輸入する機械・設備、
輸送手段(乗車手員 24 名未満の自動車及び乗車手員 24 名未満に相当
し旅客輸送も貨物輸送も可能となるために設計される自動車はを除
く)は一時輸入の際に輸入税が免除され、再輸出の際に輸出税が免
除される。

17.政府首相の決定により免税店で販売するために輸入する商品。

18.本条第 6 項第 9 項及び第 14 項に規定する輸入関税待遇を受ける地域


については、法人所得税の待遇を受ける地域一覧(法人所得税法の
施行細則を規定する 2008 年 12 月 11 日付政令第 124/2008/ND-CP 号に
付随して公表される)及び政府が地方行政区画を調整したことによ
り新たに設立した行政区に対する投資優遇を受ける地域及び法人所
得税の優遇に関する 2010 年 5 月 19 日付政令第 53/2010/ND-CP 号によ
り行う。

19.本条第 6 項、第 7 項、第 8 項、第 9 項、第 10 項、第 11 項、第 12 項、


第 13 項、第 14 項、第 15 項、第 16 項及び第 17 項に規定する商品を
輸入する組織・個人は、税関申告書を登録する際に自己確定で、免
税品目に属する商品の真実性及び正確性について法的責任を負うも
のとする。

20.客観的な原因により困難な状態にある納税者及びその他の場合につ
いては、財務省は場合ごとに対して免税に対する検討や決定を得る
ために政府首相に提出する。
第 13 条:免税の検討
以下の場合に輸出・輸入される商品は免税の検討
1. 国防、安全保障、教育や養成、科学研究(本政令第 12 条第 13
項に規定する場合を除く)の用に直接に供する輸入品は、輸入
税が免除される;
2. 外国組織・個人がベトナム組織・個人に与える贈物、プレゼン
ト、見本若しくはその逆の場合である商品は、クォータ枠内に
免税される。
第 14 条:減税の検討
税関機関の監視下に置かれている商品は、破損・紛失があり、かつ関係当
局からその破損・紛失についての認証を受ける場合、当該商品の実際の損
失程度に応じる減税の検討を受けることができる。税関機関は、鑑定・認
証を受けた紛失した商品の数量及び実際の損害程度に基づいて減税を検討
する。
第 15 条:以下の場合において輸出税・輸入税が還付される
1. 輸入関税の納付が済んだが、国境ゲート(倉庫)に保管・貯蔵され、
税関機関の監視下に置かれている商品は、海外に再輸出することが
できる。
2. 輸出税・輸入税の納付が済んだが、輸出・輸入されない商品。
3. 輸出税・輸入税の納付が済んだが、実際により少ない数量で輸出・
輸入される商品。
4. 輸出品を生産するために輸入され、又は非関税区に輸出される商品
は、輸入関税の納付が済んだ場合において、実際の輸出比率に応じ
て税金が還付される。なお、全部輸入される原料を用いて生産され
るものであることを証明できる条件を備えている商品については、
輸出税を納付する必要がない。
5. 輸入関税の納付済み、以下に掲げる場合において輸出される商品。
a) ベトナムにおける代理店を通じて国外に配達・販売するために
輸入される商品;
b) 政府の規定により、ベトナム港を通過する外国の運送業者の輸
送手段、国際路線におけるベトナムの輸送手段等に販売するた
め輸入される商品;
6. 再輸出のため一時輸入され、又は再輸入のため一時輸出される商
品;非関税区に再輸出される輸入品を含めて、外国側のため輸入代
行してから再輸出され、かつ輸入税・輸出税の納付が済んだ商品
(本政令第 12 条第 1 項に規定する場合を除く)。
7. 既に輸入されたが、ベトナムに再輸入しなければならない商品は、
納付した税額が還付され、かつ輸入税を納付する必要がない。
8. 既に輸入されたが、外国側の商品所有者に返還され、又再輸出比率
に応じて税金が還付され、かつ輸出税を納付する必要がない。
9. 投資プロジェクト、工作物・建物等の建築・組立の施行を行い、生
産の用に供するために一時輸入・再輸出を許可された組織・個人の
輸入関税の納付が住んだ機械・設備、器具、運送手段等は、ベトナ
ムから再輸出され、又は非関税区に輸出される時に輸入税が還付さ
れる。その還付される税額は、ベトナムに用いられ、又は滞留した
期間により商品の残余価額を基礎として確定する。商品の残存価額
がなくなった場合には、税金の還付ができない。
10. 郵便サービス・国際スピード郵便サービスを通じて輸入・輸出
され、そのサービスを提供する業者が商品所有者の代わりに納税し
たが、受取者に配達できずに再輸出・再輸入せざるを得ず、又は法
令の規定に没収若しくは破棄される商品は、既に納付した税額の還
付ができる。
11. 輸出税・輸入税の納付が済んだが、その後関係当局の決定によ
り免税・減税を受ける商品。
第 IV 章
施行附則

1. 本政令は 2010 年 10 月 1 日より発効する。本政令は政府の輸出税・輸


入税の施行細則を規定する 2005 年 12 月 8 日付第 149/2005/NĐ-CP 政
令に取って代わるものである。
2. 2006 年 9 月 21 日付の統一企業法及び共通投資法に基づく外資企業に
よる投資証明書の差替えのための再登録、変更及び登録に関する政
令第 101/2006/ND-CP 号により投資証明書の差替えのための再登録、
変更及び登録を行う各企業は、再登録、投資証明書の差替えのため
の再登録を行う前に発給された投資許可証、投資証明書に記載する
輸出税・輸入税に関する優遇を享受し続けることができる。再登録、
投資証明書の差替えのための再登録を行う前に発給された投資許可
証、投資証明書に輸出税・輸入税に関する優遇を規定しない場合に
は、輸出品・輸入品の税関申告書を登録する時に既に法的に有効に
なっている輸出税・輸入税に関する法律の規定により行うものとす
る。再登録、投資証明書の差替えのための再登録を行う企業も同時
にプロジェクトの規模を拡大し、又は更に新たなプロジェクトに投
資し、又はプロジェクトの期間を延長する場合には、再登録、投資
証明書の差替えのための再登録を行う時における輸出税・輸入税に
関する法律の規定により、プロジェクトの拡大分、更に新たなプロ
ジェクト分、又はプロジェクトの延長した期間に対して輸出・輸入
税制待遇を与えること。
3. 投資証明書・投資許可証が既に発給され、本政令に規定する輸出・
輸入税制優遇の程度より高い優遇を受ける投資奨励案件については、
その優遇を残存期間に適用し続けるものとする。投資証明書・投資
許可証に本政令に規定する輸出・輸入税制優遇の程度より低い優遇
を定める場合においては、残存期間に本政令に規定する輸出・輸入
税制優遇を受けるものとする。
4. ベトナム社会主義共和国が世界貿易機関に正式加盟する前に(2007
年 1 月 11 日前に)投資許可証・営業登録証・投資証明書が発給され、
ベトナムにおける外国投資、国内投資の奨励及び輸出税・輸入税に
関する法律に規定する輸出比率の要件を満たしたことにより、輸出
税・輸入税に関する優遇(衣類及び織物を除く)を受ける投資プロ
ジェクトは、これらの法律の規定により 2011 年末まで輸出税・輸入
税に関する優遇を享受し続けることができる。
第 17 条:施行責任
1. 投資計画省は、本政令第 12 条に規定する輸入関税の免除を行うため
の根拠とされる国内で生産できる品目を公表する責任を負い、次の
通りとする。
a) テクノロジー生産ラインにおける設備機械の製造、又は第 12
条第 6 項の a)号に掲げられる設備機械に付随して、その装着用
の部品、パーツ、分離可能な部品、予備部品、取付部品、金型、
付属品等、同項 b)号に掲げられる特殊用途の輸送手段、同項 e)
号に掲げられる建材等の製造の用に供する原料・資材;
b) 第 12 条第 10 項 b) に掲げられる石油関係活動の用に供する資
材;
c) 第 12 条第 11 項に掲げられる造船作業の用に供する原料・資
材・半製品;
d) 第 12 条第 12 項に掲げられるソフトウェアの製作の用に直接に
供する原料・資材;
e) 第 12 条第 13 項に掲げられる科学研究・テクノロジー開発の用
に直接に供する設備機械・付属品・資材・輸送手段・テクノロ
ジー;
f) 第 12 条第 14 項に掲げられるプロジェクトの生産のために輸入
される原料・資材・部品;
2. 科学技術省は、本政令第 12 条第 6 項 b)号、同条第 10 項 a)号及び同条
第 11 項に掲げられるテクノロジー生産ラインにおける特主用途の輸
送手段を判定するための品目若しくは基準を公表し、本政令に付随
して公表する別紙 I に規定する輸入税優遇を受ける品目・分野に属す
るプロジェクトを判定する標準を規定する責任を負う。次のプロジ
ェクトとする。
a) 貴重な薬品を製造するプロジェクト;
b) ベトナムにまだ用いられていない技術、先端技術を応用するプロジ
ェクト;
c) 研究と開発プロジェクトが収入の 25%以上を占めている場合;
3. 農業及び農村開発省は、本政令に付随して公表する別紙 I に規定する
輸入税優遇を受ける品目・分野に属するプロジェクトを判定する標
準を規定する責任を負う。次のプロジェクトとする。
a) 家畜、家禽を畜殺・保存・加工する集中型かつ工業的な施設を新規
建設、改良し、又は向上させるプロジェクト;
b) 加工業の用に供する集中型の原料供給区域を建設・開発するプロジ
ェクト。
4. 商工省は、本政令に付随して公表する別紙 I に規定する輸入税優遇を
受ける品目・分野に属するプロジェクトを判定する標準を規定する
責任を負う。次のプロジェクトとする。
a) 高級鋼材を製造するプロジェクト;
b) 大型昇降装置を製造するプロジェクト;
c) 大型発電機を製作するプロジェクト;
d) 繊維産業、縫製業、皮革産業の設備機械を製造するプロジェクト;
5. 国防省、公安省は、本政令第 13 条第 1 項に規定する輸入関税の免除
を行うための根拠とされる国防・安全保障の用に直接に供する品目
を公表する責任を負う。
6. 教育養成省は、本政令第 13 条第 1 項に規定する輸入関税の免除を行
うための根拠とされる教育養成の用に直接に供する品目を公表する
責任を負う。
7. 財務省は次の責任を負う。
a) 本政令第 12 条第 6 項 a)号に掲げられる設備機械及び同項 c)号に
掲げられる設備機械・特殊用途の運搬具に付随して、その装着
用の部品、パーツ、分離可能な部品、予備部品、取付部品、金
型、付属品等を判定するのための基準、及び本政令第 15 条第 4
項に掲げられており、輸入原料全部で製造されることにより輸
出税が免状される輸出品を判定するための条件を規定するこ
と;
b) 本政令の施行について詳しく指導すること。
c) 各大臣、省同等機関の長官、国家機関の長官、直轄省・市の人
民委員会の委員長、関連の各機関、団体及び個人はこの政令を
実施する責任を負う。
政府の代理として
首相
送付先 :
- 党中央書記局;
- 首相、各副首相;
- 各省、省同等機関、国家機関;
-汚職防止対策中央指導局の事務所;
- 直轄省・市の人民評議会、人民委員会;
- 党の中央事務所及び党の各局;
Nguyễn Tấn Dũng
-国家主席事務所;
- 民族評議会及び国家の各委員会;
- 国会事務所;
-最高人民裁判所;
- 最高検察院;
- 国家監査;
- 国家財政監査委員会;
- 社会政策銀行;
- ベトナム開発銀行;
- ベトナム中央祖国戦線;
- 各団体の中央機関;
- 政府官房:大臣・主任、各副主任、電子政府、各庁、局、
その直属機関、官報;
-  秘書室、KTTH に保管される (5b).

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